BLOOD Brothers

かなり前の話にはなってしまいますが、2月の23日と27日、合わせて2回ブラブラ観劇してきました。千秋楽も迎えた事ですので私も覚え書きを残しておこうと思います。ただ、私はニュアンス芸人なので文章にまとめられる自信がないのですが…がんばります。

一幕。
生オケとは聞いていましたが、それが舞台下とかではなくセット上でセットの一部として存在している感じがとても素敵でした。キーボードで指揮を執っていた方が演者の方を見つめていたのも印象的。ブザー音で始まるとかでなく演奏開始で幕があくのも新鮮でした。
舞台が始まってすぐラストシーンのミキエディが登場してから30分くらい二人の出演はなく、二人の産みの親であるジョンストン夫人とエディの育ての親になるライオンズ夫人を中心に描かれます。

ジョンストン夫人であるマルシアさんの歌唱力がすごい。とにかくすごい。ブラブラに関する記事を読んでいた時に、「ジョンストン夫人役は歌唱部分が多く、歌唱力がある人でなければ務まらない」というようなことが書いてありましたが、本当にその通りだな、と。これは舞台の頭から終わりまでずっと感じることになります。
ナレーター役の真琴さんもとにかくかっこいい。ヅカヲタというものが存在していることも十分に納得できるし、これはハマったら沼だな…とも思いました。(人のこと言えないし観点違うし)ナレーターの衣装からチラチラ見えるストッキングの脚を背徳感を覚えながら見るのも楽しかったです……

そして7歳児のミキエディが登場。
ネタバレはキスシーン以外見ないぞ!と決めていたのですが、TLにあまりにも多くの「7歳児可愛い」が溢れていたので果たしてどれほどなのかと思っていましたが、本当に可愛い。およそ御歳25歳と21歳の成人男性とはとても思えない。双眼鏡を覗きながら「可愛い…」と漏らす観客がたくさんいたな、というのも印象的でした。

「俺たちは、血を分けた兄弟だ。」

お互い生き別れた双子だなんて知るはずもなく、兄弟として契りを交わす二人。契りの内容としては「お菓子をあげる」とかなんとも子供らしい内容なのですが、後を思うと心苦しい。
そしてこの二人が出会ってしまったことによって運命は大きく狂い出すのです。

永遠に7歳児を見ていたい衝動に駆られますが、二幕が始まってすぐに出てくるオトコになった二人にすぐ心奪われたので自分の心変わりの早さを実感しました。どうでもいいですね。

二幕で印象的なのはリンダという存在。一幕では良い幼馴染として、そして今後関わってくるんだろうなというきっかけづくり的立ち位置で登場しているイメージだったので二幕で「ミッキーすき!愛してる!」っていうリンダの真っ直ぐさと強さは本当に素敵であんな人になりたいと思わせてくれる存在でした。

そして忘れてはいけないのがリンダとのキスシーン。ミッキーとは幸せなキスシーンだけどエディとは切ないキスシーンなのが印象的でした。二人とも横顔綺麗だったな。

二幕はミッキーの転落、一方でエディが上り詰めていく様子が描かれます。
私はエディ大好き芸人なのですが、ミッキーの転落ぶりは本当に見ていて辛い。結婚したけど失業。犯罪に巻き込まれ牢屋行き。挙句の果てには薬漬け。あんなに幸せだったのに。18歳までは少なくとも、みんな幸せだったのに。
ミッキーがああなってしまった理由を私はずっとずっと考えていました。牢獄で医者が薬を与えなかったら。サミーが犯罪に手を染めるような人じゃなかったら。全て辿ると双子が別れてしまったところに行き着くわけなんですが。個人的にはサミー兄ちゃんの存在かな、とも思います。意外とサミー兄ちゃんに対して私の心のもやもやは大きいです。

ミッキーが牢屋を出てからの展開は滑り落ちるような早さだったな、と。
薬漬けの日々を送るミッキーを献身的に支えていたリンダ。ミッキーを愛しているけど、エディと浮気をしてしまいます。浮気をしているところを見てしまったミッキーは何かが弾けるように銃を持ってエディのいる議場へと駆け込み、そこで二人は共に命を断つのです。

ものすごく割愛してしまいましたがラストに向けての展開の早さはすごかったです。

ちょっと逸れますがエディとリンダの浮気シーンはかなりどきどきしました。ジャニーズWESTの中では低身長だといじられてる神山くんですが、彼も一応170ある訳で。特に夏美リンダとは神山くんの男の部分を多々感じられて◎でした。頭に手を回すシーンとか本当にどきんって心臓が鳴りました。私は単純かよ。

何もかもをエディに与えられていたことにコンプレックスを抱くミッキー。最愛のリンダがミッキーのものになってしまったエディ。どちらも悲しくて、どちらも何も悪くはない。悪いのはなんだったのか。ナレーターの真琴さんは最後に観客に問いかけましたが私はまだ答えを見つけられていません。どうすれば二人が幸せになれたのか、考えてしまうのはそればかりです。
議場のシーンで、エディはこれといって焦るような表情はしていなかったように思いました。本当にミッキーが殺すなんて思っていなかったのか。はたまたもう殺されることをわかっていたのか。浮気のことを指摘された時もなんの悪びれもなく話していたので、このままエディは全部うまくやるつもりだったんだろうなと思います。撃たれた時、エディは何を思ったのか、それもずっと考えています。書きながらリンダの存在も死に大きく関わってしまっているなあなんて今更思いました……。二人の男の間の女。こういうことか、真琴さん。

二人が死んで、フィナーレはジョンストン夫人の歌で迎えます。ミッキーはリンダに、エディはライオンズ夫人にコートをかけられ、そして最後にジョンストン夫人が二人を包み込むようにコートをかけます。二人は母親の胎内にいた頃に戻ったのです。ここでもう涙腺が。はあ。悲しいエンドだけれど曲が本当に素敵で。マルシアさんの歌唱力に本当に脱帽です。

ブラッドブラサース、こんなに良い作品だとは思っていませんでした。一度見たらもう虜になってしまって、もっともっと観たい!と思える作品でした。カンパニーの雰囲気も良く、二人が成長するのにはかなり良い環境だったのではないかなとファン目線ながらに思います。

ブラッドブラザース、大千穐楽本当にお疲れ様でした!桐山くん神山くんを始めとするキャストの皆様に拍手です。
また舞台の仕事がくるといいなあ、

舞台仕事素敵だな、重岡くんにもやってほしいな。結局重岡くんオチですみません!